先日の日本経済新聞に「マンガが売れる3原則」として、『少年ジャンプ』の3要素が紹介されていました。それは「友情」、「努力」、「勝利」で、例として『北斗の拳』のケンシロウや、『キャプテン翼』の大空翼が挙げられていました。ボクは、ケンシロウや大空翼というキャラクターは知っていますが、残念ながら漫画をほとんど読まないので、そのストーリーは知る由もありません。でも、上記の3要素に鑑みれば、およそそれらの主題は想像できそうな気がします。
ボクが、漫画雑誌の存在を知った頃、既に『少年マガジン』や『少年サンデー』などがあり、後発で『少年ジャンプ』と『少年チャンピオン』が創刊された記憶があります。当時、親から貰っていた小遣いに比べて高価だったのと、その頃はテレビで子供向けのアニメ番組やドラマなどが毎日のように放映されていたので、わざわざ自分で漫画雑誌を買うことはありませんでした。せいぜい、近くのお好み焼屋さんや散髪屋さんに行った時の待ち時間に、置いてある漫画雑誌をパラパラめくる程度だったと思います。
でも確かに、漫画雑誌だけではなくテレビのアニメやドラマのテーマも「友情」、「努力」、「勝利」に絡むものが多かったような気がします。ただ最近は、こうしたことの価値の本質が軽視されているように思うのはボクだけでしょうか。思い返してみると、当時の国内旅行のお土産は「友情」や「努力」の他に「忍耐」、「根性」などと書かれた置物が定番の一つでしたが、最近はほとんど見掛けなくなりました。時代の流れと言ってしまえばそれまでですが、こうした言葉の持つ価値が軽んじられている風潮を、ボクは大変残念に思います。
これも先日の日経新聞のスポーツ面に掲載されていたのですが、「キング・カズ」ことサッカー選手の三浦知良さんが、元大リーガーのイチローさんの米国殿堂入りを称えて、彼の日頃からの努力の積み重ねが、こうした結果をもたらしたと書いていました。イチローさん同様、地道な努力の積み重ねによって58歳で現役選手を続けている三浦選手の言葉だからこそ重みがあります。この文章の中で、努力に関して三浦選手が引用していた米国の実業家イーロン・マスク氏の、次のような言葉が印象的でしたのでご紹介しましょう。
“Just work like hell. Put in 80-100 hours everyweek.”(とにかく死に物狂いで働け。毎週80時間から100時間働くんだ)。これは、“起業”を志す人たちに対する、自らの体験をもとにしたマスク氏からのメッセージです。これを、イチロー氏のことと併せて三浦氏が引用しているのは、何事かを為さんとすれば、やはりマスク氏の言うように人一倍の「努力」が必要だという信念があるからだと思います。
最後に、名監督として知られた故・野村克也さんの言葉をご紹介しておきます。「即効性はないけど、努力は決して人を裏切らない」。安易に即効性ばかりが求められる今の時代に、心にしっかりと刻んでおきたい言葉です。