大学ゼミの学生が企業を訪問する合同合宿「合同ゼミ合宿—備後の産業から学ぶ持続可能な未来—」が8月19、20日の2日間にわたり開催された。参加したのは、福山大学経済学部・大城ゼミと周南公立大学経済経営学部・髙橋ゼミの計17人。企画・コーディネートは、弊誌びんご経済レポート(㈲備後レポート社)が担当した。事前にゼミ生へヒアリングを実施し、見学先を選定。尾道市内の企業4社を訪問する行程となった。




尾道国際ホテル(山陽工業㈱)では企業紹介ののち、新人社員から志望動機や職務内容を聞き、旅行プランを立てるワークショップを行った。学生たちは観光業界の実務に触れながら、実践的な企画力を養った。参加学生からは「自分と同じ年の新入社員の話がとても参考になった」との声が寄せられた。
尾道造船㈱では、バスで新造船の建造現場を見学したのち、経理業務について、事前に学生から寄せられた質問に答える形で進められ、5期分の決算書をもとに、具体に経理の職種について学んだ。参加学生は「工場見学に伺った際、あまりにも規模が大きく驚いたと同時に、純粋にかっこいいと感じた」と話した。
三和鉄構建設㈱尾道工場では、鉄骨部品の加工現場を見学。今春開業した広島駅の商業施設への納品実績も紹介され、参加学生は「今まで見てきた建物などの見方を改めることができた。社長の話が聞けてよかった」と話した。
大信産業㈱では、若手就農家とのグループワークを通じて、農業の実情や課題を学んだ。農業高校出身の学生は「高校在学中では知り得なかった、深い内容の話が聞かれた。農業への興味が再びわいた」と感想を述べた。
1日目の18時から、尾道ロイヤルホテルで企業5社との食事会を開き、学生と企業担当者が和やかに親睦を深めた。
大城朝子准教授は「企業見学に関するアンケートでは満足度が高く、再実施を希望する声が多い。学生らの今後の進路に大変参考になった」と述べた。
びんご経済レポートの二宮恵代表は「今後も知られていない県東部地域の優良企業を学生に知ってもらう取り組みを進めたい」と話し、今回のアンケート結果を踏まえ、学生の参加意欲が高まる企画の継続を進めていく考えを示した。
同社はこれまで、福山市や広島県の就職促進事業を受託し、企業見学ツアー、社長との座談会、首都圏での合同企業説明会を㈱日本旅行と共催するなど、地域と学生をつなぐ事業に多数取り組んできた。