福山大学経済学部・周南公立大学経済経営学部 合同ゼミ合宿で企業研究レポート

三和鉄構建設株式会社
代表者:中島 裕一朗
所在地:尾道市高須町5267
電話番号:0848‐46‐0914
設 立:1960年9月
資本金:4,900万円

訪問内容・感想
今回の合同ゼミ合宿では、三和鉄構建設株式会社様を訪問し、同社の事業概要のうち鉄構事業部についてご説明をいただきました。尾道市御調町にある尾道工場を見学させていただき、鉄鋼事業を中心に住宅事業や農業など幅広い分野を展開する中で、鉄構事業の中核を担う取り組みを学びました。
尾道工場は非常に広大な敷地を有し、精度と品質を徹底的に重視したものづくりの姿勢が強く印象に残りました。製品はすべてオーダーメイドで作られており、AIを活用した効率化や業務改善の工夫が取り入れられていました。鉄構製品は一つのミスが重大な事故につながるため、担当者立ち合いのもとで何度も確認が行われていました。塗装においてもペンキの厚みに基準が設けられ、細かく数値を検査しながら工程を進めるなど、緻密な管理が安全で信頼できる製品を生み出していることを実感しました。
また、尾道工場は福山工場から移転・増築されたことで生産能力が大幅に拡充されただけでなく、地域雇用の創出や技能の伝承にも貢献していると伺いました。鉄構事業は高度な技術を要するため、同社では研修制度が整備されており、大型工場や建築物を得意分野とする中で、社員が大きなやりがいを実感できる環境が整っていると感じました。さらに、SDGsの観点から廃材のリサイクルや太陽光発電の活用など、環境に配慮した操業に取り組まれている点も印象的でした。
今回の訪問を通じて、建設業は単なる建物づくりにとどまらず、安全性・精度・環境配慮といった多面的な価値を同時に追求する産業であることを学びました。特に「次世代に技術を継承していきたい」という企業の思いは、地域経済や社会の持続可能性と直結しており、企業の社会的役割について改めて考えるきっかけとなりました。今後、建設業界全体が人材不足などの課題に直面する中で、三和鉄構建設株式会社様のような地域に根差した企業の存在は、非常に大きな意味を持つと感じました。